新卒カードをドブに捨て、転職先で良い様に出荷された悲しい男の話を記事にする。
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【出荷】(実質)二重派遣されてしまった話
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この時点で俺は現状の雇用条件がヤバいことを理解していなかった為、特に悩んだりはしていなかった。むしろ、最初の会社よりも給与が少し上がっていたので前向きだった気がする。馬鹿が幸せなのは本当なのだと記事を書いてて思った。
目次
家電量販店で携帯販売
出荷された俺の行き先は家電量販店での携帯販売員であった。家電量販店に行くと携帯コーナーにワラワラいる店員である。
俺は特販という応援スタッフの括りで色々な店舗に入る事になった。特販というのは携帯販売における営業特化チームで、店舗の数字を達成させる為に日替わりで複数の店舗に入る応援部隊だ。特販は獲得力に特化している為、単価が高く通信業界におけるプロ集団みたいな立ち位置になっている事が多い。
ただ、俺みたいな新人も特販に加えられる事があり、特販=優秀という訳ではない。
ちなみに取り扱うキャリアはauとUQであった。
iPhoneを知らない携帯販売員
ちなみにこの時点で俺の知識量はiPhoneを知らないレベルであり、かなりヤバい。
iPhoneを知らない携帯販売員とか、野球をやっているのに大谷翔平を知らないとか、サッカーをやっているのにクリスティアーノ・ロナウドを知らないレベルよりも酷いかもしれない。携帯ショップでiPhoneありますか?って聞いてiPhoneって何ですか?と返ってきた事はあるだろうか?そんな事はないだろう。でも俺がそうであった。
通信業界にいる間、多くの新人に出会ってきたがiPhoneを知らない奴は俺しかいなかった。
iPhoneを知らないけどiPhone12を販売する
そんな俺だったがデビュー二日目に初契約を勝ち取る。既にauを使っている方の機種変更であった。
iPhoneを使っており、機種変更をしたいと要望があったので案内に入った。この時点で知識は0であり、iPhoneが何かも分かっていなかったのでひたすら相手の言葉に同意する形で乗り切った。オススメの機種を聞かれたので昨日知った新作のiPhone12を適当にそれっぽく勧めたら、気に入ってもらえたので契約になった。
一応近くに先輩がいてくれたので、俺の誤案内の心配もなく人生初獲得を達成したのであった。
偶然が重なり評価は上々
そうして先輩に教わりながら携帯販売を始めて一週間が経った。
結論から言うとそこそこの実績が出て俺の評価は上々であった。適当に声を掛けた人が他社からの乗り換えを検討している人であったり、店舗が追っている商材を求めている人が偶々俺に声を掛けてきたりと、偶然が重なり俺の評価は上がっていった。新人のうちはキャッチをして話が上手いクローザーに案件を投げれればベストなのだが、それがしっかり出来たのだ。
また、自分でクローズ(契約の案内)をした大口案件が、元々契約を考えていた為即決になり5台口の獲得実績が出来た。しかも、先輩はいい感じに上へ報告してくれるので拍車が掛かった。
悪くない環境で伸び伸び
俺がいる会社は、1人のリーダを主軸とした5人一組のチームを作っており、そこから人数を割ってそれぞれ店舗に入っていくという仕組みであった。大体2:3で分けられる事が多い。
俺は新人の為リーダーと組ませてもらい店舗入店をしていた。ど新人の俺にも丁寧に仕事や知識を教えてくれて、話しやすく頼り甲斐のあるリーダーであった。リーダーも俺を気に入ってくれた様子で、飯を奢ってくれたり、バシバシ鍛えていくからよろしく的な話をしてくれた。
全く知らない商品を扱う仕事であったが、パワハラもなくストレスフリーで伸び伸び働く事が出来ていた。
他所チームに引き抜かれ地獄が始まる
しかし、三週間ほど経って他所チームに引き抜かれる事になってしまった。チームを管理するマネージャーがいるのだが、そこにも力関係があるそうで、そこで決まった話だと伝えられた。どうやら生きのいい新人を欲しがったそうで、偶然実績が上がっていた俺に白羽の矢が当たってしまったらしい。
長くなるので別の記事にするが、そこから先は地獄であった。サボりまくりの教育担当にパワハラを受け続け、実績も全て明け渡すという期間が半年程続く事になる。勤務中に映画を見に行ったり、売り場に立たないでパワプロ君をやり続けている教育担当と過ごす半年間は内容の濃い記事になるであろう。完成したらリンクを貼っておく。