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体験談

【全滅】半年で全員退職した新規事業の話

2023年10月7日

ここでは新規事業に転職したは良いが4ヶ月で生き残っている社員が俺だけになった話を記事にしている。

元々は俺を含めた3人の社員と社長で構成された4人の新規事業部だったんだけど、新規事業部が発足されて4ヶ月で俺と社長の2人になってしまった。1人は3ヶ月で退職、1人は適応障害になって休職しており退職を宣言しているというエグい状況であった。

まぁこの記事を書いてる時点で俺の退職も決まっており新規事業部の社員は全滅が確定している。これは6ヶ月目の出来事であって短期離職となる。まぁこれも貴重な体験であって後々の笑い話になると思われるから、今の内にブログに載せて話の構成を練っておこうと思う所存。

なぜ半年で社員が全滅したのか?ノンフィクションで書いていく。

その1 初手の大幅マイナス求人詐欺

前回の記事にも書いたがこの会社は求人詐欺を実行した。

実働8時間は実働10時間〜11時間だし昇給や賞与も労働条件通知書から記載ごと消えていた。固定残業代の記載は無かったのだが労働条件通知書にはしれっと足されていた。労働条件通知書を見た時点で止めればいいじゃんと思うかもしれない、これを貰ったのは入社後1ヶ月後だったのだ。既に前職を辞めているし今更どうしようもない状況であった。

求人情報 労働条件通知書
給与30万 給与30万(固定残業代40時間分を含む)
実働8時間 実働10時間〜11時間
賞与年2回、随時昇給 消滅

労働条件通知書を貰ってない状態で転職した俺にも落ち度はあるのだが、まさかこうなるとは思っていなかったので考えの甘さが悩ましくなる。ちなみに求人詐欺を喰らうのはこれで2回目である、辛い。

想像してみてほしいがこれを食らってやる気が出るだろうか?出る訳がない。俺を含めて社員達のモチベーションはそこそこ低下していたが、この時点ではまだ社員のやる気は残っていたと思う。

ちなみに就業規則は配られていない。(催促はした)

その2 経費削減 業務携帯は自前、出張時はネットカフェ

風の噂だと、どこの会社も経費削減を挙げておりコスト削減や人件費の削減が課題になっていると聞く。うちの会社もそうであった。

通信費の削減

例えば社外への電話を頼まれた時に業務端末の所在を聞くとー

携帯くらい自分の持ってるでしょ?

個人携帯で他所の会社へ電話させようとしていた。情報管理の観点から見ても労働条件から見てもエグい。ちなみに俺はわざわざ業務用の通信回線と端末を用意して凌いだ。もちろん実費で用意したが、個人携帯に取引先から電話が掛かってくるよりかはマシである。

宿泊費の削減

3ヶ月に一回の間隔で他県に数日間出張する事があるのだが、その際宿泊先はホテルではなくネットカフェである。

理由は単純に経費削減の為であり社長の命令であった。男女問わずネットカフェでの宿泊となり、出張中は疲れが取りにくいというのが常であった。俺も1人旅行中にネットカフェで宿泊する事はあるが、まさか会社の出張でネットカフェに宿泊する事になるとは夢にも思わなかった。

社長曰くー

横になれれば寝れるでしょ?

従業員をなんだと思っていたのだろうか。おかげで毎朝背中の痛みと共に出社する事になっていた。

その3 取引先からクレームを貰いまくる社長

単純に社長が取引先からクレームを貰いまくるという問題があった。

何が問題かというとこれが原因で販路を切られたり、取引先に呼び出されて説教を受けたり、やる事なすことギリギリになってしまうという状況になってしまったのだ。具体例を挙げると、貸しテナントに出店をするのだが管理会社との約束を守らず同じ指摘を受け続けたり、客からのクレームを受けてもそれを改善しないでクレームが多発したりした。しかも全て社長が担当している時に起きており、他の社員が原因でクレームを受けた事はないのである。

社長が管理会社に許可を取らないで行動したり、禁止事項を思いっきり無視して営業活動をするのが主な原因で止めようがない。一度別の社員が止めたにも関わらず禁止事項を破り指摘を受けていた事もあったらしい。

社員が原因で無いのならストレスにならないと思うかもしれないが、販路が消えたり業務の進捗が進まないと皺寄せは社員に向かい、業績が上がらない為事業の継続すら危うくなってくる。長期的に働こうと思う気力が削がれる。

その4 社長がヤバい

職場を去った2人は共通に社長が嫌だと言っていた。ちなみに俺も嫌である。

前提として暴言を吐いてきたり殴る蹴るの暴行は一切なかった。そんなのあったら速攻で警察に突き出している。そういったハラスメントが無いのにも関わらずヤバいから嫌なのだ。

まぁ求人詐欺とかを平気でやる社長なのだから察せる所はあると思うが。とりあえず一部を挙げていく。

指示が曖昧

仕事の指示が曖昧で何をやってほしいのか伝わらないそうだ。例えばデザインを依頼された時に「高級感がある感じで〜」みたいな指示を受け、試しに作成したデザインに対して「なんか違う」「もっと高級感を〜」みたいな感じで具体的な言語化をしてくれないらしい。

俺はデザインが出来ないのでデザイナーの気持ちは分からないが曖昧な指示に苦労する気持ちは理解できる。

デザインで例えたが業務指示の8割は曖昧な指示であったと思う。

長時間労働に対する理解が薄い

社長は現職が天職だと思っているらしく、長時間労働する事に対して一切の抵抗がない。

それはまぁ好きにすればいいのだが、それを従業員にも押し付けてくる。10時間労働は普通だし8連勤とかのシフトを平気で組んでくるうえ、それで体調を崩したり疲労を訴えたりするとメンタルが弱いと言ってくる。ちなみに俺は11時間休憩なしで仕事をさせられた事もあった。

出張をする際は特にひどく、出張の最終日が終電で帰宅になったとしても翌日は通常通り10時間労働が待っている。一度出張最終日に翌日の勤務時間の調整を訴えたことがあるが返答はー

何で?

の一言であった。ちなみに出張時は10時間労働の後に4時間の移動が基本である。

約束を守らない

基本的に約束を守らない。集合時間には遅れるし、会議の開始時刻が着々と遅れる事はデフォルトであった。サインが必要な書類や取引先への支払いも行わず、4〜6回リマインドしてようやく実行するレベルである。(既に手遅れである事が多い)

本人曰く、物忘れが多いとの事だがそれにしたって酷かった。挙げ句の果てにはー

俺が忘れるのを見越して行動してほしい

と言われた。たまになら構わないが、これが多発するとどうだろうか?しかもこれが直属の上司であり会社のトップなのだ。

ちなみに何かを社長に頼む時は、直接伝えるし、社内LINEや電話でのリマインドも実行している。余裕を持って依頼をしても駄目であった。俺だけではなく、他の社員がやっても同じであり、なんなら取引先がやっても同様である。どうすれば良かったのだろうか?

責任転嫁をしてくる

責任転嫁をしてくるのがストレスになる。

具体的に言うと取引先に提出する書類を社長が用意するはずだったのだが、忘れており結果的に取引先との期日を過ぎてしまった。その際にー

「伝え方が悪い」「効率が悪くなるからしっかりやってほしい」

と社内LINEで指摘されてしまった。2週間前には伝えたしその間にも4回はリマインドをしたのだが駄目であった。しかし、結果的に駄目であれば俺のミスになるので再発防止にどう伝えればいいか確認をしたのだがー

上手い様にやって、自分で考えろ

と返された。それに対して謝罪をしたのだが、後日同僚からよくキレなかったねと同情された。内心ブチギレていた。

こういった事が度々あり俺を含めた社員は疲弊して脱落者が出るのだが、脱落した〇〇は自己中だ、〇〇との相性が悪かったみたい。と言っており自責の念はなさそうであった。ちなみに最初の退職者が出た際にー

俺が悪いと思うようにはしてるんだけど〜

と言いながら演説してきたが、本当に悪いと思っている人が言うようなセリフでは無かったと感じたのを今でも覚えている。

社会人であれば色んな人と上手くコミュニケーションをとって仕事をしないといけない為、俺のスキル不足であったり努力不足や甘えという自覚も若干だがある。でも俺だけならともかく社員全員がそれを訴えて全滅してるのはどうだろう?

俺を含めた3人がヤバいのか社長がヤバいのか…

その5 タイムカードの改ざん

あとタイムカードの改ざんも普通に行われていた。

実際の勤務時間 タイムカード上の勤務時間
11:00~22:00 13:00~22:00

これがデフォルトになっていた。10時間労働であろうが11時間労働であろうが関係ない、タイムカード上は毎日8時間労働のホワイト勤務をしていたらしい。タイムカードの履歴を常々確認していなかったのが悪いのだが、まさかこうなっていようとは…

固定残業が40時間ある為、実質的には関係ないとも思えるが気分は良くない。てか普通に40時間以上働いている月もあったし、単純に違法ではないだろうか?

ちなみにこれに気付いたのは退職のタイミングであった。悔しい。

客観的に見るとエグい会社だけど結局は自己責任

話を盛ったりしないで記事にしたが(むしろ少し軽めに書いている)振り返ってみると中々にエグい会社に入ってしまったと思う。ルールを守らず自己ルールで物事を進める社長であった為このような状態の会社になってしまったのだと思う。おそらく社長本人からしたら悪気はなく、自分にとっての当たり前を社員に周知しているのだろう。タチが悪いぜ。

まぁ過ぎた事だし憂さ晴らしで労基に密告してもいいが誰も得をしないだろうし、俺も時間と労力を消費しそうなので避けたいから実行しない。そもそも入社前に多少の違和感を感じてはいたので、それを無視して入社した俺の落ち度でもある。

どっかの本で「今いる場所は今の自分にふさわしい場所である」という言葉を目にしたのだが、どういう事かというと職場に不満を持っていたりする時に「俺はこんな場所にいる人材じゃない」「ここのレベルは低すぎる」とか考えてたとしても、今の身の丈にあった職場はここであってそれを受け入れなければ成長はない。みたいな考え方であるはず

そういった意識を持っておけば変に他責にしすぎず次に活かせるはずだ。

 

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プレッツ

社会人3年目の市民。高校生の頃に起業を志して進学先、就職先を決めたが最近になって後悔し始める。新卒で入った会社を1ヶ月で辞めて、その次に入った会社では提携会社へ1ヶ月足らずで飛ばされるという悲しい社会人。新規事業を興している会社へ転職するなど、出来ることを模索中。どうせなら楽に生きたいから、その考えや方法をブログにまとめていきたい。

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