携帯販売員になった俺がヤバい教育担当の元で過ごした半年間を記事にする。
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過去記事iPhoneを知らないけど携帯販売員になった話
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上記記事は俺が携帯販売員になった時の話を記事にしたんだけど別に読まなくてもいい。(読んでくれたら嬉しい)
目次
毎日罵詈雑言を受ける事に
別チームに引き抜かれた俺には1人の教育担当が担当が付くことになり、以後マンツーマンで色々な店舗で稼働する事になるのであった。この教育担当は口が悪く、毎日指導と評して罵ってきて俺に口撃をしてくるのであった。例を挙げると
こういった内容をほぼ毎日浴びせられていたのだ。辛かった。
教育担当はよく
と言っており、俺が何かしても褒めるどころか礼すら言わない人であった。そんな教育係の元で俺は一日も休まずに稼働したのだが我ながら頑張っていたと思う。当時は感覚が麻痺していたのだろう、ブラック企業を辞めない人の気持ちがなんとなく分かる気がした。
どの店舗でも指導係の引き立て役 俺はいない存在
教育係と俺は固定でペアになっているので、店舗が変わっても一緒に稼働しなればならない。罵詈雑言は適当に流せば気にならなくなるのだが、どうにも嫌な事が他にもあった。
ひたすらキャッチだけして成果は全て教育係へ
家電量販店では携帯コーナーに来た人をキャッチして席に座らせてからクローズ(商談)に入る事が鉄板なのだが、俺は常に教育係に席へ座らせたタイミングでスイングしないといけないのであった。案件を振ったら直ぐにキャッチへ戻らないといけず、上がった実績は全て教育係へ計上されてしまう。
新人のうちは仕方がない面もあるが常にキャッチだけしていると、商談能力は上がりづらい。数字を出すにはキャッチが出来ないと始まらない為、新人がキャッチをしまくるのは合理的ではあるのだが、それだけしかさせてもらえない。それが3ヶ月以上続いた。
ちなみに案件のスイングに対してお礼は無い。遅いだの文句は言われたけどね。
使えない奴だと他のスタッフに言いふらす
教育係は他のスタッフに俺は使えないだの、手間が掛かるだの言っている事が多かった。初めて入る店舗でもそう言いふらすので、最初の段階でコイツは使えないとレッテルを貼られるのは気分が悪かった。
やる理由として、相対的に自分が優秀に見える様にしているのだと聞いた事がある。印象操作をするのは勝手だが、ダシに使われる側としてはたまったもんじゃない。
当然オマケ扱いになる
教育係を任されるだけあって獲得能力は高いらしく、俺がスイングした案件を決めて続けて店舗からの評価を上げていく
。獲得力が高いスタッフは重宝されるので、教育係はかなりチヤホヤされていた。最初は俺からしかスイングは来ないが、後半からは店舗スタッフからもスイングがくるという流れになる事が多かった。自分が動かずとも案件が流れてくる仕組みを作るのは上手だと思う。
だがキャッチしか出来ていない俺は邪険にこそされど頼られる事はなく、他スタッフからは弄られるか放置される事が続いた。
言い付けを破ったらクビにすると言われる
教育係との独自ルールがあり、それを破っているとクビにすると度々言われていた。ちなみに教育係は派遣社員であり当然人事権はない。
独自ルール
- 教育係が許したスタッフ以外とは口を聞いてはいけない。話しかけられても無視する
- 嘘をつかない
- 売り場に立ち続けてバックヤードに下がらない
- 他のスタッフと話をした内容は全て報告
- 他のスタッフに自分から話しかけてはいけない
教育係が許したスタッフ以外とは口を聞いてはいけない。話しかけられても無視する
教育係が嫌いなスタッフや、価値が無いと判断しているスタッフと会話をするとインカム越しで罵倒されていた。俺からではなく相手から話しかけて来てもアウトだ。サボり扱いされて数回バックヤードに連れて行かれた事がある。
嘘をつかない
嘘を吐いてはいけない。これはまぁ普通だ、案件内容に対して嘘を吐いたらクビにすると言ってくる。嘘を吐くとクビにされるのは社会の常識らしい、知らなかった。まぁ、仕事で嘘を吐くことは無かったから構わない。
売り場に立ち続けてバックヤードに下がらない
ひたすら売り場に立ち続けないといけない。バックヤードに下がると直ぐに寄ってきて文句を垂れてくる。教育係はバックヤードでソシャゲやスタッフとお喋りをしている事が多かった。理不尽だよね。
他のスタッフと話をした内容は全て報告
他のスタッフと会話した内容は全て伝えないといけない、俺が何か話している様子を見ると内容を聞いてくる。詳細に報告しないと罵られた。
天気の話だとしても報告しないとならず、報告したとしても無駄話をするなと罵倒を添えて注意される。怠かった。
他のスタッフに自分から話しかけてはいけない
俺と会話する意味がないから話しかけるなと命令される。会話で関係値を作るのは上司の仕事だから、お前はとにかくキャッチしろと言われていた。業務上仕方がないものであれば、一応許されたが罵られはする。もはや口癖なのだろう。ちなみに教育係は大抵ペチャクチャ喋っていた。
社会人なりたての俺は受け入れていたルールであるが、今になって考えるとヤバい。
教育係 映画に行く
俺的には中々濃いエピソードを書いているつもりだが隠しダネがまだある。会社に告げたら即クビになったであろう隠しダネを公開する。
教育係は仕事中に一人で映画に行っていたのだ。
そう言った教育係は、売り場を俺一人に任せ4時間程姿を消した。
当時はショッピングモール内の家電量販店で稼働していたのだが、そこには映画館があり、彼はそこに行った様子だ。平日であった為、一日暇ではあったのだがどうなのだろう?少なくとも俺には真似できない芸当である。
俺 解放される
そんな教育係との稼働は半年程続いたが終止符が打たれた。どうやら別スタッフが俺の状態は良くないから、教育係と離した方が良いと人事に報告したらしい。自分では気付いていなかったが、ヤバい教育係にかなりやられていたらしい。
教育係は素行の悪さは目立つが獲得能力が高い為、人事側も下手に手を出せないらしい。携帯業界は入れ替わりが激しいので、獲得能力が高いスタッフは貴重な戦力なんだって。だから取引先から苦情が出ない限り甘く見ているらしい。人事も大変だ。
後から聞いた話だと、教育係の下だと他のスタッフは3ヶ月も持たずに辞めたらしいので俺はよく保ったと言える。凄いぞ俺。
この時点では獲得能力がほとんど無し・・・
教育係から解放されたのは良いのだが、この時点では俺の獲得能力が皆無であった。常に教育係に案件をスイングしていた為、実際に自分で商談をする事が無かった為だ。キャッチだけならともかく、他のスキルが一切身に付いていなかったので俺はこの先で苦労する事になる。
これはまた別の記事にする。