私事だが2024年2月1日から人生初の賃貸を借りた。築57年のボロい木造の二階建ての戸建ではあるが一国一城の主になれた訳なので若干の高揚感に包まれている様な気がする。と言っても友人とのルームシェアで生活する予定なので完全な独立国家とはいかないのは悩ましい所である。
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参考【ルームシェア】戸建賃貸を実質3万円/月で借りる話
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それで人生初の賃貸契約を済ませたんだけど、その際に初期費用を出来るだけ安くしようと思って俺なりに頑張ったからその話を記事にしようと思う。先に結果だけ伝えておくと1社目の不動産から受け取った見積もりと比較して契約時には15万円分以上の値切りが成功した。
再現性があるかは謎だけども参考にしてみてほしい。
値切りの詳細
早速だけど同じ賃貸の1社目と2社目の初期費用を比べてみようと思う。ちなみに2社しか見積を取っていないのはそこの物件を取り扱っている不動産がそこしか見当たらなかった為である。
1社目の初期費用
- 家賃 58,000円
- 管理費 2,000円
- 保険料 48,000円
- 火災保険 15,000円
- 鍵交換 15,000円
- 清掃費用 50,000円
- 仲介手数料 58,000円
合計 246,000円
合計 なし
実質 246,000円
2社目の初期費用
- 家賃 58,000円
- 管理費 2,000円
- 保険料 30,000円
- 火災保険 15,000円
- 鍵交換 16,500円
- 清掃費用 50,000円
- 仲介手数料 29,000円
合計 200,500円
特典 2ヶ月フリーレント −120,000円
実質 80,500円
ということで実質計算で1社目と2社目の見積を比較すると合計165,500円の差額が発生した。ちなみに清掃費用と鍵交換費用は大家が出す必須条件らしいなので値切りを断念した。あと火災保険は7,500円/年となっている。もっと安い保険を探そうとしたんだけど、築57年の木造戸建だとネット保険でも割高になりそうだから断念した。楽天の火災保険とかに入りたかったんだけど築年数で弾かれた。悲しい。
ここで1社目と2社目の変更点を振り返ってみる。
保険料
保証会社の費用、俺が家賃を払わなかった時に保証会社がその分の家賃を大家に支払う事を保証する為の保険である。大家にメリットがある保険なのに何故入居者である俺が支払うのかが謎である。まぁ借りる身だから大人しく払う。
なぜ不動産会社の違いで保険料が違うのかが分からないんだけど、仲介させる保証会社の違いやプランで差額が生じているのだと思う。
鍵交換
ここに関しては1,500円上がってしまった、多分依頼する業者が違うせいかもしれない。まぁトータルで得だから気にしてない。誤差。
仲介手数料
1社目の仲介手数料は家賃1.0月分の58,000円で、2社目の仲介手数料は家賃0.5ヶ月分の29,000円となっている。家賃の仲介手数料は基本0.5ヶ月分までなんだけど契約者が承諾するとそれ以上取れるらしい。まぁ手数料を多めに渡す理由はないんで最低額で抑えさせてもらった。
ちなみに仲介手数料を0円に値切るのはあまり現実的じゃない気がするので推奨はしない。
2ヶ月分フリーレント
ここが一番の節約ポイント。フリーレントというのは家賃(管理費)が一定期間無料になるという破格の特典である。大家の方もリフォーム済みとはいえ築57年の物件は持て余していたらしく2ヶ月分の家賃を失ってでも早く空室を埋めたがっていた様子である。
今回は家賃と管理費を合わせて60,000円の物件だったので、家賃2ヶ月分の120,000円が浮いた計算になる。大家は空室を埋めて俺は家賃が浮くという両者WINWINのいい取引となった。
不要なオプションは拒否
あとオプションなんだけど拒否れるオプションは全て拒否する事が大事。俺のクリーニング代みたいに大家が条件にいれている場合とかを除けば不動産会社がマージンの為に進めている事が大半を占めているはず。
事前清掃費とか防虫とかは自分でやった方が圧倒的に安上がりだし信頼性がある。24時間安心サポートとか殺菌消毒とか消化剤とかのオプションはマジで要らないと思ってるから拒否。最初はやんわり言ってしつこいならハッキリ拒否する感じでいきたい。てか24時間サポートとか管理費を取ってるんだからそこで対応せえよとか思わんでもない。
まぁどうしても入りたいオプションがあったら入ればいいと思う。
相見積をする時にやった事
俺の成果をざっと紹介したんだけど初の賃貸契約の割には良くやった方だと思わないだろうか?軽く自画自賛をしたい所だけど興味がないだろうから、どうやってこんな感じで上手くいったかを伝えたいと思う。
1社目は適当に内見とかを進めた
1社目は賃貸サイトに書いてあったお目当ての物件を取り扱っている不動産会社に直電して話を進めた。担当者は若い男性で良く言うと活発、悪く言うと馴れ馴れしい感じであった。物件の内見をしたい旨を伝えると鍵は開いているから事前連絡をすればいつでも内見していいと回答されたので、その週にそのまま内見を済ませた。
その際、不動産会社は同席せずに俺らだけで内見をする事になった。正直気軽に内見が出来るから良かったんだけど雑に扱われそうな気がしたのと、内見依頼で再度電話をした時に一度ガチャ切りをされたりしたのでこの不動産会社への信用はマイナスに近かった。それで内見を済ませた旨を伝える電話で見積依頼をすると直ぐにメールで送られてきたんだけど手数料が高かったのと、電話中やけに当日申し込みをさせようとしていたので一旦放置する事にした。
最初から相見積をするつもりであったのだが、この時点でこの不動産会社をダシにしようと考えていたのは内緒。
2社目で現状の見積に挑ませる
2社目も賃貸サイトに掲載されていた電話番号に直電した。担当者は1社目と変わって落ち着いた感じの女性だった。希望の物件が決まっていて他社の見積を貰っていること、それよりも良い条件が出せれば直ぐに契約しても良いと伝えた。
あとは仲介手数料とかの相談と家がボロくて修繕が必要だから数ヶ月分の家賃をまけてくれないかと適当に言ってみた。すると大家に確認すると言われ、折り返しを待っているとその日の内に前述した条件を持ってきてくれ電話口で契約する旨を伝えた。流石にそのまま契約は出来ないので、改めて週末にその不動産会社と同行して内見をしその日のうちに契約をする運びとなった。
担当者の受け答えも手慣れてる感があったし、何より1社目より明らかに条件が良かったから即決した。
2社目で契約を決定
最終的に俺から見た担当者の質、初期費用の額を比較して圧倒的に良かった2社目の不動産会社で契約をする事にした。
正直に言うと2社目の条件も微妙だったら1社目に戻って再度交渉するつもりだったんだけどその労力が発生しなくて良かった。
相見積は必須
同じ物件でも担当する不動産会社を変えるだけでこうも初期費用が変わる。不動産会社の話を聞くのは面倒くさいし、予定を組むのがダルいのは間違いないんだけど自分の為にも賃貸契約時の相見積は必須だと思う。
1社目から好条件を貰えてたとしてもその条件の有用性を確かめる方がいい気がするし、あんまり良くない条件を提示されたら当然相見積をする方がいい。超人気物件で直ぐにでも決めないと無くなってしまうとかだったら即決してもいいかもしれんが、そういう物件は大抵初期費用が高くなりがちで相見積が必要な案件である気がしなくもない。正直相見積をしている時に他の客に物件を取られてしまったら縁が無かったと諦めるのも考え方の一つだと俺は思う。
相見積を面倒くさがらない
複数社の不動産を回るのは面倒くさいかもしれないけど、面倒くさがると自分が損する可能性が大幅に上昇すると思うので無難に相見積を取ることを勧める。
就活で受ける会社の同業会社を見比べたり、古本屋で少しでも状態の良い中古本を探したりするのと同じくらい重要だと思う。
見積もりは最低2社、出来れば3社くらい
あと相見積をする時は2社〜3社くらいがいいと思う。俺の場合は希望物件を取り扱っている不動産会社が2社しか無かったからそれで済ませたけど、出来るのであれば3社くらいは見積と取った方がいい気がする。時間が掛かってしまうのはキツいけど日程を上手く組めば半日で回れるだろうし、判断材料を増やしておけばその時でも今後の自分の為にもメリットがあると思う。
正直何処も大して見積が変わらないケースがあるかもしれないけど、そん時はそれが底値だと思いつつ駄目元で複数社で見積を貰ってるけど一番条件を良くしてくれれば即決しますくらいに言えばよほどでは無い限りなんとかすると思う。
不動産会社を味方にする
あと注意点として不動産会社を敵にしない様にする。ネットで得た知識を武装して値切り交渉をしても効果は薄い気がする。
あくまで、今貰ってる見積より少し良くならないですかね〜的なスタンスが無難だと思う。他所の不動産会社が出した見積を仮想敵に見立て、別の不動産会社は共に初期費用を抑える味方とする。みたいな感じで初期費用とか条件の交渉を進めると険悪になることもなくすんなり話が進むはずである。俺の場合はそうであった。
向こうも人間なので多少の無理を言ったとしても笑顔でゆるーくやってみると案外通りやすい。家賃を下げるとか仲介手数料を0にするとかは難しいかもしれないけど今回みたいに運が良ければいい感じに話が進むと思う。機会があったらやってみてほしい。