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体験談

【水素ビジネス】同級生からマルチ勧誘をされた話 後編

2024年5月31日

以前記事にした【水素ビジネス】同級生からマルチ勧誘をされた話の続きを書く。

参考【水素ビジネス】同級生からマルチ勧誘をされた話 前編

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丁度数ヶ月前の専門学生時代の忘年会で勧誘してきた同級生から直近の勧誘実績を聞けたからそこも記事にする。

水素ビジネスの誘いを受ける

専門学校を卒業して以来一度も会っていない同級生Oから、一年振りのLINEが送られてきた。まず、マルチの勧誘かな?って思ったらまさにその通りで「良さそうな事業を紹介したい」との話があった。

速攻で断っても良かったんだけど、実はマルチ勧誘を受けるのは初めてであったのもあって興味津々で話を聞きに行った。

すると、その同級生Oを勧誘した幼馴染Sと言うのが俺に話をしてくれる事になって結果的にzoom越しにはなるけど初のマルチ勧誘に遭遇する事になったってのが前回までの話。

zoomを出張先のホテルで開く

同級生Oから突然のLINEを受け取ってから1週間後に、Oの幼馴染S主催マルチ勧誘三者面談が開催された。参加者は当然俺、O、Sの3名である。

3人とも仕事(勧誘)があるから20時から開催されたんだけど、俺は出張が被っていたからビジネスホテルから繋いだ。zoomだから背景を加工しようかと思ったんだけど、ホテルを背景にするのもエモいかなと思ったからノー加工で三者面談に挑んだ。

他の2人は自宅っぽくて背景を加工していたんだけど、俺は部屋にある絵画を背景にしていたのと、仕事帰り直後でスーツ姿だったからパッと見俺がマルチ勧誘者に見えた気がしたのは内緒。

勧誘

Sが共有するパワポ資料を見ながら話が進んだんだけど、中身がスカスカ過ぎてよく分からなかった。S曰く、内容はそんなに重要ではないから雰囲気で納得してほしいとの事であった。なるほど。

要約するとこんな内容を説明された。

三者面談で分かった事

  • 水素製品を取り扱う組織に加入している
  • 来年に水素リゾートを組織主体で立ち上げる
  • OとSは水素リゾートの創業メンバーを集めている
  • 加入時にお金を払うとメンバー資格を得る
  • 加入後は同様にメンバーを募集する
  • 加入したら紹介してくれた人の下につく
  • 水素リゾートの収益が一部分配される
  • メンバーを増やすと地位と配当金が増える

要約するとこんな感じ。一言で言うとネズミ講。

商材が健康食品の代わりに水素リゾートのメンバー枠という無形商材になっているだけである。来年にリゾートが立ついう話だけど完成予定地の写真を見せてもらうと現在は更地の様だった。

理解はしなくていい 行動すればいい

パワポを用いたネズミ講〜水素ビジネス版〜の説明を受けたんだけど、肝心の事業内容が一切触れられなかった。

水素リゾートを立ち上げるのは分かったけど、その組織というのが何か分からないし何なら組織名すら分からない。最近組織名を変更する事になったらしくて、まだ正式名称が決まってないとの話だけは聞けた。何じゃそら。

ただSも俺がそこに疑念を持つのは分かっている様で

組織の詳細は俺もOもそこまで理解している訳ではない。ただ、最初に出資してメンバーを集めていく行動さえ出来れば3年後には不労所得で生活が出来るよ

とか言っていた気がする。変に作り込まないのはある意味効率が良い気がしなくもない、どんなにそれっぽい仕組みを作ってもある程度自分で考える力のある人はこの手の話には乗らないと思うんだ。それならリゾートを立ち上げて不労所得を得るとかの耳触りのいい言葉を伝えた方が物事を深く考えない人は勧誘しやすいはず。

ネズミ講ではないと説明

俺は最初からマルチ勧誘を受けに来ているのでリゾートに惹かれる事も不労所得に靡く事もなかった。代わりに直球でネズミ講じゃないの?って聞いてみた。

質問

プレッツ
これっていわゆるネズミ講じゃないんですか?
ネズミ講ではない。ネズミ講は不幸になる人が多いけど、俺らが取り扱っている水素は人の健康に関わるモノだから感謝されるし、組織からいずれは分配金が入って不労所得も手に入るからメンバーも幸せになるんだ。だから両者WIN-WINの事業になるからネズミ講とは違うよ。

Sが機嫌を悪くする事もなく回答してくれたのは良いんだけど、結局はネズミ講なんだよなーって内心思いながら話を聞かせていただいた。

「俺に会えたのは幸運」が口癖の幼馴染S

主催Sの特徴として「俺に会えたのは幸運」っていうフレーズを多用している。繰り返し言う事で俺の潜在意識に植え付けたいのか知らんが怠かった。あと営業トークで先行者利益って言うフレーズも度々出しており、携帯が流行る前に芸能人が携帯に投資をしていて今は億単位の還元を受けているとかいうトークを3回はしていた気がする。水素リゾートも今後必ず流行るから今組織のメンバーになれば、携帯の時の様な先行者利益を得ることが可能と熱弁された。

なんでもいいけど携帯と水素リゾートを一緒にするのは流石にしんどい気がする。水素リゾートが仮に実現したとしても、それが一般人にも普及する程の流行りになるとは思えない。

組織への加入金

そんな映えある水素リゾートの創業メンバーに加入するには当然代償が存在する。そのお値段は最低価格14万と中々の価格となっている。

話を聞いてみるとブロンズ、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドっていう具合で献金の金額によって会員ランクが変動するらしい。確かダイヤモンドクラスは400万くらい支払うとなれた気がする。会員ランクを上げる事のメリットなんだけど、水素リゾートが開設された際に付与される宿泊優待券のグレードが上がったり、水素リゾートの収益の分配金の比率が上昇するとの事だった。

ちなみにOとSは共にブロンズランクらしい。つまり2人共14万ずつ組織に献金したという事になる。

俺が請求された金額も14万。どうせならシルバーランクにでもなってマウントを取った方が良いかもしれない。

加入金は必ずペイ出来るらしい

そんで献金に関しては払えば払う程、最終的に本人が得をする仕組みになっているらしい。というのもブロンズランクの人でも十分な配当金が入るらしいのだが、ダイヤモンドランクになっていれば数千万の配当金が年間で入るのだと言う。400万程度を投資するだけで数千万の配当金が毎年返ってくるのなら大した儲け話である。

まぁ貧乏人に儲け話が来ないという法則に倣うと、俺にそんな話は来ないので信憑性も正当性も皆無なのが傷。

組織のメンバーがやる事はメンバー集め

ちなみに組織に加入する為の献金を終えたら水素リゾートが立ち上がるまでお役御免となるのか?

そうとはならず組織のメンバーには、新たなメンバー集めの義務が生じるらしい。強制ではないらしいがメンバーを増やさないと組織内での地位と配当金の額が上昇しないのだと言う。自分が勧誘したメンバーは自分の直下となり、ネズミ講のごとく自分の下で組織の為に力を奮ってくれる仕組みなっているらしい。

自ら献金をしてグレーな営業活動をする意識の高さには頭が上がらない。

なぜメンバーを集めるのか?

ここで一つの疑問が生じる。水素リゾートと呼べるくらいの大規模の建設を1人につき14万〜400万程度の献金で実現出来るのだろうか?

その場で聞いてみたんだけど実現は可能らしい

と言うのも、実際は組織と近しい資産家が投資をしてくれる様でメンバーが集める献金はあっても無くても大差は無いとの事だ。では何故メンバーを増やすのか?S曰く向上心のある若者達にチャンスを与える事が組織の目的の一つだからだという。若い内に行動した人達に成功者の道を辿ってもらう事を目指しているとの事。とにかく多くの若者を集めて組織の仲間を増やしたいらしい。

組織への加入を条件付きで了承

ここまで話を聞いて俺は条件付きで組織への加入を了承した。

その条件とは【俺の分の献金をOに負担してもらう。ただし配当金が入ってきたら8割をOに渡す】である。Sは俺という新メンバーを獲得出来るし、Oは一時的に出費が出るが将来的に莫大なメリットを受ける事が出来る。俺も出費0で組織に入れ多少の配当金を受ける事が出来るという誰も損しない提案である。

さらに俺は、俺が組織に入ったら同様の条件で多くの友人達を組織に勧誘して加入させる事を宣言した。これでOは将来大金持ちが確約される。やったね。

条件は拒否され組織への加入を断念する

しかし、俺の素晴らしい提案はSによって却下されてしまった。

俺達は自分自身のお金を払って覚悟を組織に見せている。自分でお金を出す覚悟は無い人を組織に入れる訳には行かない。

残念ながら自腹を切らないと組織には入れないらしい。悲しい。

zoomが時間切れ 解散

俺のイレギュラー加入が阻まれたタイミングでzoomの限界がきてしまい三者面談は閉幕した。

正直これ以上話したい事もないからそのままフェードアウトをさせていただいた。一応その後にOから電話が来て通話をしたんだけど、組織への加入はいつでも歓迎だから普通に入りたくなったら言ってね的な事を言われた。それから1年くらい音信不通になったはず。

専門学校の忘年会で再会

序盤に書いた様に年に1回開催されている専門学校の忘年会でOと再会した。

例の水素リゾートがどうなったのか気になっていたので確認をしてみると、色々忙しくなってきて組織活動に参加が出来なくなってきたとの事であった。ちなみにリゾートはまだ完成していない様子で配当金も受け取れていないらしかった。彼が不労所得を手にするのはもう少し時間が掛かるらしい。

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プレッツ

社会人3年目の市民。高校生の頃に起業を志して進学先、就職先を決めたが最近になって後悔し始める。新卒で入った会社を1ヶ月で辞めて、その次に入った会社では提携会社へ1ヶ月足らずで飛ばされるという悲しい社会人。新規事業を興している会社へ転職するなど、出来ることを模索中。どうせなら楽に生きたいから、その考えや方法をブログにまとめていきたい。

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